プラモデル ウェザリングのコツとウェザリングマスター活用!
プラモデル ウェザリングとは
「ウェザリング」とは正式には「風化」という意味で、風化して自然に汚れていくさまを表現するものです。
その汚れや風化を表現するには、まずは何を、どのような状態のものをウェザリングするのか?です。
例えば止まって動かないものが、雨だれとかで汚れたら「上から下に汚れを表現」しますよね。
それが常にある方向に動くものでしたら雨だれは「静止している時に出来る縦の汚れと、走行中に後ろに流れる、斜めに流れる汚れも少し表現する」ことでリアル感が増します。
要するに汚したい物・部分がどのようになるのか?ということを写真などの資料をよく見て汚れ方を研究してください。
そうしないと「汚し=リアル感」を追求するための行為なので、それが事実とは異なる汚れになっていたら、一気にウソっぽくなって大失敗してしまいます。
どのような感じで汚れているのか、目を凝らしてよく観察してからにしましょう。
◆プラモデル ウェザリング方法
私は、塗料皿に艶消し系の塗料(汚す場所によっては黒や茶色・オレンジ等で変える)を取り、少し薄めます。
そして市販の綿棒、もしくはプラモデル専用の先が細い綿棒に含ませ、ティッシュに付けて乾く寸前で汚したい部分に丁寧にゆっくり擦り付けていきます。
雨だれの場合は上から下に、スッスッと、流れる方向に向かって何回もこすり、汚れの具合を調整していきます。
サビが流れた様子を表現したい時は途中で少しオレンジや黄色で撫でてやると、サビが混ざった雨だれを表現できます。
面積が広い汚しの場合は、100均などの化粧品コーナーなどでキメの細かいパフを購入し、少し染ませてからティッシュなどで付くか付かないかぐらい塗料を取って、少しずつトントンしてみてゆっくり乗せるように汚していきます。
車の泥跳ねを表現するにはベージュを使います。
サビを表現する場合は、茶色とオレンジを交互に使うと良い感じになります。
とにかくウェザリングは「積み重なった汚れ」なので、極薄の汚しを何回も重ねてやると「時間を掛けて汚れていったのだな」という「汚れるまでの時間」も表現でき、とてもリアルになっていきます。
もちろん本体の塗装と汚しの塗装とは質が違うものを使用してください。
そうしないと、ベースの塗料が溶け始めて大変な事になります。
違う質の塗料で汚す利点は
1:少しならやり直すことが可能になる
2:塗料なので、汚した後にコーティングをしなくて良い」
からです。
とにかく最初は「調子に乗って、真っ黒になるまで汚しすぎ」てしまいますので本当に気を付けてください。
ネットなどで「ウェザリング・汚し」で検索すると「汚しの度合いをどのくらいで止めておいた方が良いか?」がわかります。
決して汚し過ぎないように注意しましょう。
はりゃΣ(´□`;)
調子にのってウェザリングやり過ぎたかも(゜_゜;)
もう後には引けないわ(;゜゜)#プラモデル#タミヤ pic.twitter.com/HsQdLKAr1C— クマ戦車 (@ktamasiro) 2019年1月29日
◆プラモデル ウェザリングマスターとは
「ウェザリングマスター」は、簡単に言うと化粧品のファンデーションみたいなものです。
なんとなく使い勝手が良く、綿棒等で簡単に汚せますが、汚した後に触るとすぐに取れてしまいます。
それを防止するために、ウェザリングマスターで汚した直後に触らずに「専用のトップコート(艶消しのスプレー)」で定着させなければなりません。
なので例えばツヤツヤのクリアボディの一部を汚した場合にトップコートをかけると、ツヤを残しておきたい部分まで艶消しになったり、透明パーツまで白っぽくなったりしてしまいます。
プラバンや壊れて飾らなくなった車や飛行機を練習台に使ってテクニックを磨いてください。
最後の最後でトップコートを吹き付けすぎて垂らした・ホコリが付いた・汚し過ぎたのでもう少し薄くしたいと思っても拭き取れません。
気を付けて作業しましょう。
本来「ウェザリング(汚し)」は全てが完成した後、徐々に汚れていく状態を表現するものなので、ウェザリングの上にトップコートがされているのは、実際にはありえないことです。
作りたい物の仕上がりの状態を考えて、ウェザリングマスターを使うか、地道に塗料を薄めて汚していくかはご自身で判断して使い分けましょう。