プラモデルの車をリアルに仕上げるコツをお教えします!
◆車のプラモデルを本物のようにリアルに仕上げるコツ
クルマのプラモデルを出来るだけ本物に近づけるには、私のやり方を紹介します。
例えば1/24のキットを作るとします。
で、資料を元にキットを眺めて本物と違う部分を確認します。
その時に「自分も1/24になって、そのキットと同じ縮尺された気分で眺めてみる」です。
虫眼鏡を使ったりしてよく観察すると「ここはもっとリアルに加工したほうが良い」という部分が見えてきます。
一度、ゆっくりと出来るだけボディに近づいてプラモデルと同じ大きさになったと思って見直してみてください。
荒いところがドンドン見えてきます。
ある意味楽しいですよ(笑)。
この「自分も縮尺と同じになる」気持ちを持って塗装などをすると、いかに自分が雑に塗っていたかが見えてきます。
そのうえで細かい修正を何度も繰り返すことによってよりリアルに近づきます。
とにかく「よく観察する」事がリアルへの第一歩だと思います。
◆リアルに仕上げる具体的手法!
1:車高を少し下げる
手っ取り早い、外観上でのリアル感を感じる改造は「車高をほんの少し下げる」です。
ほとんどのキットは正式なカタログに載っている数字上の車高になっていますので、ボディの重量感を感じさせるためにほんの少し車高を下げるだけで見た目の「佇まい」だけでリアル感が一気に増します。
2:フェンダーの厚みを考える
次に気を付けたいのが「フェンダーの厚み」です。
普通クルマのフェンダーは内側に「折れ(耳)」が付いていますが、プラスチックモデルはその厚みが1/24にしては分厚いものがほとんどです。
なので、塗装前にフェンダーの内側を少し削って薄くしてやれば車高を下げた時のタイヤとの関係性がより本物に近く見えます。
3:窓枠を細目めに
窓枠を少し削って細めにします。
つや消し黒などで窓枠を塗ると、なんかモサッとなりがちです。
ウインドウとの関係性をよく考えて、削っても大丈夫でしたら少し細めにしたら繊細に見えてきます。
4:ワイパーも細く
ワイパーを細く削ってウインドウに合わせてゆっくり曲げて設置する。
ワイパーもやけに太いものが多いですよね。
このワイパーも窓枠同様、資料を元にゆっくり削って細くし、細くすると曲げやすくなるのでウインドウにピッタリ付くように曲げて取り付けます。
ワイパーって実車はウインドウにピッタリ付いていますよね。
そのワイパーが棒のように離れて付いていると違和感がありますよね。
もうこれだけでもリアル感が増します。
5:ウインドウとボディの隙間を調整
ウインドウがボディと隙間なく合うように調整する。
ウインドウとボディに隙間があるって、本物ではありえませんよね?
要は、最初の方で書いた「自分も縮尺と同じになってよく見直してみる」ということに行き着きます。
出来るだけ隙間が出来ないように調整しましょう。
6:内装の細部にこだわる
そうやって見ていくと、キーシリンダーが無いとか、内装のリアトレーにスピーカーのモールドが無いとか、細かい部分がさらに見えてきます。
内装を覗いた時にフロアがガタガタだったりしたら急にリアル感がなくなりますよね?
その場合は普通の紙で良いので、紙を内装色に塗装して敷く(軽く固定する)だけで見栄えが変わります。
フロントシートの背もたれも無い場合があります。
その場合も厚紙を貼ってシート色に塗るだけでも充分にリアルになります。
なにも加工がしにくいプラバンなんか使用する必要は無いです。
私はたまに100均で紙粘土でベースを埋めたりしています。
リアルにするためにどうすれば速やかにリアルに出来るか?を考えて、身の回りにあるもので使えるものはないか?と考えるのも楽しいものです。
ダッシュボードのメーター類は、デカールを貼った後に、薄い透明プラバンをはめて「奥行き感」を出したりします。
とにかく自分なりに自分が満足できる「リアル感」を追求して楽しみましょう。