プラモデルの塗装!缶スプレーをうまく使いこなす方法はこうだ!
◆缶スプレー塗装のメリットデメリット
【缶スプレー塗装のメリット】
1:プッシュするだけで霧状の塗料が噴射でき、手軽に均一に塗装が出来るスグレモノです。
2:最近は色も充実しており、自分が希望する色に近いものが選択出来るようになってきました。
3:値段も手頃で、1缶約400円前後から購入出来ます。例えば1/24のクルマのボディを塗装する時、2本(予備を考えると3本購入すると安心)ぐらいあれば充分です。
3本でも約1,200円ぐらいなので色味を多少妥協出来るのであれば、エアブラシセットを買い揃えることを考えるとお得に感じますね。
4:使い切った後、中の圧力を抜いて穴を開けて廃棄するだけなので、使用後のエアブラシなどのように道具の手入れとかをしないで済みます。
そのへんは初心者には助かります。
【缶スプレー塗装のデメリット】
1:自分が希望した微妙な色味がカラーラインナップに無い場合があるので多少の妥協が必要です。
2:よく振ってある程度温めてから使用した方が良いですが、軽くなってきた(中の塗料が少なくなってきた)時に、大きいダマになって吹き出てしまう事があるので注意が必要。
出来れば使い切る前に新しい缶に交換することが望ましいです。
3:噴射する時の強弱の調整が出来ないので、一気に押し切った状態で吹き付ける「思い切り」が必要です。
吹出し口と塗装面との距離を考えないと、吹き付け過ぎて垂らしたりしてしまう事があります。
4:噴射口(スプレーのノズル)が大きいので、エアブラシのように繊細な噴霧が出来ないので、吹付け面に「塗装シボ」が出来やすい。
◆缶スプレー塗装で準備すべきもの
まずは塗装したい物が倒れたりしない、裏側までストレス無く回転して塗装できる「持ちやすい固定台(例えばキッチンラップの筒など)」、塗装が手や衣服に付かないようにする手袋・マスクなどを用意しましょう。
室内で塗装するならば塗装ブース、塗装中に塗装面に毛やホコリが付着して、取れそうな場合の対策としてピンセットや爪楊枝などを用意しておくと便利です。
もし塗装の途中で失敗したら、塗装が乾く前にドブ漬けした方が綺麗に塗料が剥がれるのでドブ漬け容器があれば、傍らに用意しておくと良いでしょう。
◆缶スプレー基本的な塗装手順とキレイに仕上げるコツ
①スプレー缶での塗装は出来るだけ湿気がない場所で塗装しましょう。
雨(梅雨時期)や夏場などに塗装すると、湿気により艶消し塗装みたいな仕上がりになることがありますので充分に気を付けてください。
②まず缶をよく振り、中の塗料をかき混ぜます。
中が見えないのでどこまで振れば混ざるか解りませんが私は3~5分、休み休みですがこれでもか!っていうぐらいに振っています。
必ずよくかき混ぜてください。
③缶の中の圧力を少し高めるため、少し温めましょう。
特に冬場は冷たくなって圧力が低下しますので、せめて人肌ぐらいにしてから塗装を始めましょう。
⑥塗装の直前に、塗装面にかからないところでスプレー缶のノズルを強く押し切ります。
吹き出し始めの塗料は安定していないので「2秒ほど空吹き」をして、噴き出す塗料が安定したところで塗装面に吹きかけていきます。
⑧塗装面の場所でノズルを離さないでください。
塗料が出なくなる瞬間、粒子が荒くなってブツブツが飛び散る可能性があります。
とにかく流れるように、塗装面に対して「通りすがるように」塗装します。
無理は絶対に禁物です。
早まって一気に塗装しないで、少し吹いては乾かし、吹いては乾かすことを繰り返します。
慣れれば良い感じで塗料を乗せることが出来るようになりますが、とにかく塗装は速やかにします。
これも「慣れ」が必要ですが頑張ってください!