プラモデルの塗装に失敗したらどうする?失敗例とあきらめる前にやるべきこと!
やった!本体を綺麗に塗装出来た!
乾くのが待ち遠しい!
さて移動して別の作業を・・・
ガタンゴロン!
あ?!倒してしまった!・・・
ホコリが付いてしまった。。。
せっかく塗装がうまく出来たのに乾く前に触ってしまった。。。
このような経験は誰もが経験する事だと思います。
この時点で制作意欲が0%ぐらいの近さになります。。。
しかしあきらめる前に少し時間とお金が掛かりますが頑張ってやるべきことをやってみましょう。
◆塗装に失敗!もうあきらめるしかない?
完全に「失敗・やり直さなければいけない」という前提でお話します。
・1つ目の方法 地道にふきとる
1つ目の方法は、まず溶剤・ティッシュ・綿棒を多めに用意し、溶剤を染み込ませて本体から塗料が無くなるまで地道に塗料を拭き取ります。
ただそれだけですがこれがなかなか大変です。
と言いますのは例えばクルマで言うと、窓枠などの細い部分があります。
そのような弱い部分を慌てて拭くと折れる場合があるからです。
細い溝に塗料が溜まって拭き取れない場合は慌てずに筆を用意し、溶剤を付けて「歯磨き」の容量で優しくブラッシングすると綺麗になります。
とにかくゆっくり、地味に拭き取りましょう。
拭き終えた後にティッシュや綿棒の糸などがボディに付いていないかもしっかり確認します。
時間が掛かりますが、私も過去に何度やり直したことか・・・です。
ある意味誰もが「通る道」です。
・2つ目の方法 ドブ漬け
2つ目の方法は、溶剤と塗装を剥がしたい物が入るタッパーを用意し、タッパーに溶剤を注いでその中に剥がしたい物を「ドブ漬け」する方法です。
これはあまり手を汚さずに剥がせますし、本体のウラまで落ちますが、長時間漬け過ぎるとプラが弱くなります。
なので本当に気をつけましょう。
この方法は後にこのような状態に陥った時に再利用が可能ですが、時々タッパーを入替えないとシンナーで侵されるかもしれません。
どちらも一長一短がありますのでよく考えてから決めましょう。
・3つ目の方法 同じキットを買う
3つ目ですが「失敗した本体は使わず、新たに同じキットを買う」です。
安いキットですぐに入手出来るものであれば、手間と時間と剥がすための準備の金額を比較してみて「同じものを買った方が綺麗で速い!」さっさと買い替えましょう。
このメリットは、本体以外の残った部品が後に流用出来るという点です。
・4つ目の方法 メーカーに部品注文
4つ目は「メーカーにボディのみを部品注文する」です。
メーカーによってはその対応をしてくれる場合があるので問い合わせてみると良いでしょう。
ただ、日数が掛かるのと部品代以外に送料が自己負担になる場合があるので金額面もよく考えてからにしましょう。
とにかく失敗したくはないですがこれも経験です。
心が折れないように完成した時を夢見て頑張りましょう!
◆よくある塗装失敗例
塗装の失敗例は書いたらキリがありません(笑)。
でもよくお読みください!
ちょっとした気の緩みが大変な事になります。
思いつく事、経験した事を紹介しますので参考にしてください。
1:乾いていると勘違いして指紋を付けてしまう。
2:乾燥を早めたいがあまり、ドライヤーを当てすぎて本体(プラスチック)を溶かす。
3:塗装直後に自ら倒してしまう。
4:吹き付けすぎて泡が出来る・垂らしてしまう。
5:外で塗装中に虫が止まったり枯れ葉が落ちてくる。
6:自分の髪の毛が塗装面に一本落ちてしまう。
7:振り向いた時に塗装面に服の袖が付いてしまう。
8:しっかり立てて置いたつもりが気付いたら倒れている。
9:塗料が途中で無くなってしまい、中途半端で塗れずに失敗。
10:塗料の質とプラスチックの強度の差でボディが歪む、溶ける。
11:第三者が突然来訪、知らずに勝手に触る。
12:塗装は大成功にもかかわらず、思っていた色と微妙に違って納得行かない。
13:風通しが良い場所に倒れないように置いていたが、カーテンが絡んでいた。
14:塗装は大成功!!しかし工作中の近くに置いていて、作業中の塗料がハネて塗面に複数飛んでいた。
15:塗装は成功し完全に乾燥後、塗り分けのため塗面にマスキングテープを貼って保護した。塗装後マスキングテープを剥がしたら塗料が剥げたのでほぼ最初からやり直し。
16:塗装した物の横を飼い猫が通って何本もの毛が付いていた。
その他、塗装の失敗に関しては一瞬の「気の緩み」で発生します。
塗装の前に「乾燥保管する場所の確保と塗装する場所から保管場所までの動線を確保しておく」事をおすすめします。
とにかく気を引き締めることが大切です。
◆塗料を修正するために必要なものと修正方法
ちょっと話はそれますが、若い頃は「早く完成させたい!」という気持ちが強く、ちょっと一息置いてゆっくり作れば失敗とは縁遠くなるのに待てないものです。
私も若い頃時間はあるのに、1分1秒急いでいました。
それこそが最大の失敗だったかもしれません。
「とにかく時間をかける」ということです。
ゆっくりやれば失敗は「半分以下」になります。
若い頃は私もこの時間をかけるという、ゆっくりやれば出来るという意味がわかりませんでした。
とにかく「深呼吸」をして、次の作業に取り掛かるというクセを付けましょう。
ということで、「塗装に一部失敗したが全部やり直す程ではない」時は、まずはその部分と「じっくり向き合う」事です。
どうしたらこのまま綺麗に出来るか?を色々考えます。
まず絶対に「修正したい塗面が完全に乾いていること!!」です。
絶対です。
軽い指紋やホコリでしたら、水と2000番のペーパーで、指で押さえないで「ペーパーのテンション」で触れるように、ゆっくりと時間を掛けて面が合うまで削ります。
無理と感じたら潔く全てやり直しです。
傷をつけた場合は、そのキズの部分に同じ塗料を細筆で埋めるように乗せ、乾いたら面が合うようにペーパーで均してコンパウンドで磨きます。
アクシデントが起きた状況によってはここで説明が出来かねますが、失敗したと思ったら、じっと見つめて考えて、ネットなどでその対処法を調べてみてからでも全然遅くはないはずです。
◆プラモデルの塗装を失敗しないために気を付けるポイント
例えばクルマを塗装しようとした時に、ネットで実車の画像や同じキットの製作例を見て「とことんイメージトレーニング」をします。
いきなり塗装はしない!です。
一体型ボディにある金型の線(パーティングライン)が気付かない所に残っていたが、人のブログを見て塗装直前に削り忘れていた事に気付いたという事もあります。
まずは「塗装するボディ(本体)がちゃんと準備が出来ているか?」です。
塗装が成功したのに修正をし忘れたということも多々あります。
塗装以前の問題です。
筆塗りに関してはそこまで面積が無いと思うので問題は無いかと思いますが、缶スプレー(吹付け)に関しては、これでもか!っていうぐらいに振って、スプレー缶の中の塗料を混ぜます。
私は5分ぐらいずっと振り続けます。
夏場は良いですが、冬場は缶を少し温めて中の圧力を上げます。
スプレーが吹き出す瞬間はドドド!と出てくるので、塗装したい物の横で1~2秒吹き出した状態を確認して、途中で止めずに「右から左へ」流すようにふりかけます。
塗料がもったいないとは思わずに「スプレーが通りすがりに、塗装する本体があった」みたいな感覚でしょうか。
クルマによっては一部形状が複雑で塗料が乗りにくそうな部分があったりするので、その部分を意識して塗るとか、イメージトレーニングも忘れずに。
慣れない内は途中で止めるとすぐにタレが生じますので止めない事。
垂れないためには、薄く塗って乾かし塗って乾かし、を繰り返します。
ここで文章にしても、体験しないと感覚はつかみにくいかもしれません。
塗装の練習として、捨ててもよいペットボトルの表面などで試してみても良いでしょう。