プラモデルデカールの貼り方の極意!クリア塗装保護のコツ!
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◆プラモデル デカールの貼り方
デカールは貼る場所によっては難しいので、自分がやりやすそうな方法が無いかよく調べてから作業しましょう。
プラモデルに入っているデカールは、一枚のシートにまとめているものがほとんどです。
「さあ、デカールを貼るぞ!」と、シート全体を一気に水には浸さないで、必ず「一枚ずつハサミで分離させて」おいてください。
デカールは、プロでも全てを一気に一度に貼れません。
例えば10枚のデカールを一気に水に浸けて、5枚目を貼る時には乾き始めて剥がれなくなったりして、無理矢理ズラした時に破れたりします。
乾いてきたからと何回も水に浸けていると糊が流れてしまい、貼り付かなくなったりします。
なので面倒でも全て切り離して、時間を掛けて一枚一枚ゆっくり貼っていきましょう。
デカールをよく見ると、デカールの周りに透明のフチ(余白)があります。
切り抜くテクニックがあれば、水につける前に綺麗に切り抜いておくと、より仕上がりが綺麗になります。
水につけて裏の台紙に水が滲み込んだ事を確認し、デカールがゆっくりズレるような感じで糊が溶けたことを確認したら、貼りたい部分に台紙ごと持っていき、台紙から貼りたい部分にスライドするようにして載せます。
乾かないうちに位置を調整しながら、デカールと本体の間に入った気泡を綿棒などでトントンと押し出しながらゆっくり取り除きます。
完全に乾いた後、周りに糊が残っていないかどうかを確認し、もし残っていたら軽く水を含ませたティッシュか綿棒で軽く拭き上げるように取り除きます。
この繰り返しで全てのデカールを貼っていきます。
よくやる失敗ですが、先に貼ったデカールを引っ掻いたり、つい触って剥げたりズレたりしますので、細心の注意を払って作業してください。
◆プラモデル デカールをクリア塗装で保護
デカールを貼り終え乾いた後、糊が付いていないか、ホコリが無いか確認してクリア塗装をしてデカールが剥げないようにします。
ここで注意するべきことは「クリア塗装は一気に吹きかけない」事です。
というのは、デカールによっては材質が弱くクリア塗料の溶剤で溶けてしまうことがあるからです。
軽く吹いては乾かす事を繰り返して、かぶせるように、デカールをクリア塗装で封じ込むような感覚で塗装をしましょう。
ゆっくりと厚くなるまでクリア塗装が出来上がったら絶対に慌てずに時間を掛けて乾燥させましょう。
本当に完全に乾いたか確認した後、デカールの段差を2000番からのペーパーでゆっくりと削ってやればボディカラーと一体化したような、映り込みに歪みのない綺麗なボディになります。
慣れてきたらトライしてみましょう!
◆プラモデル デカールの劣化・黄ばみはどうする?
デカールの劣化は避けられないと言っておいたほうが良いかもしれません。
「古いキットを開けたらデカールが黄ばんでいた」ということがよくあります。
古さにもよるのでここからは「自己責任」で読んでください。
①30分ぐらい太陽光に当てると少し黄ばみが取れる。
②キッチンハイターに数分浸けると少し黄ばみが取れる。
①と②を合わせて作業すると更に少し明るくなる。
という事ですが、黄色くなったデカールの古さ(製造された年代)や保管状況によって、酸が強い液体に耐えられるかはわかりませんので「本当に自己責任」でお願いします。
年代によって色あせ等がありますので光には当てない冷暗所で保管してください。
カビも天敵ですので湿気のあるところは避けましょう。
そのキットのデカールがお気に入りでしたら、部品請求をして予備として購入・保管しておくか、色が変わる前に「スキャニングしてデジタルデータとして残しておく」事をお勧めします。
◆プラモデル デカール通販・販売の活用
人気があるレーシングカーなどのプラモデルには版権や契約などの諸事情により、当時のカラーリングではない「スポンサーロゴが入っていないデカール」が入っている場合があります。
せっかく当時のレーシングカーをそのままの姿で作りたかったのに!と思う方はおられます。
しかしご安心ください。
「人気のあるレーシングカーのキット」を前提に書きますが、人気のあるキットと同じ縮尺のデカールを別のメーカーが作っていたりします。
少しお金が掛かりますが、最近はそのような「別売りデカール」を購入して使用する事になっています。
マニアックなレースカーのデカールでも、インターネットで検索すると自作販売している方が見つかるかもしれません。
諦めずに探してみると良いでしょう。
◆プラモデル デカール 剥がし方
保護も何もしていないデカールならば、軽く水を付けながらゆっくり剥がすか、粘着力が弱ければ軽く触るとパリパリと剥げていきます。
!注意!
※決してセロテープやマスキングテープなどを貼って剥がしてはいけません!塗装まで一緒に剥げる恐れがあるからです。
とにかくゆっくりやれば必ず剥げていきますので、決して慌てないことです。
もしクリア塗装で固めてしまった場合は、塗装全体を塗料用の溶剤で全て剥がすしかありません。