プラモデルの塗料や道具は100均でOK?買っていいもの悪いもの
プラモデルを作成するにはもちろんプラモデル本体以外にも必要なものがあります。
それが「道具」や「塗料」です。
最近では100円ショップ、いわゆる100均でもプラモデル作成に必要な道具を購入することが可能です。
しかし「100均の工具で大丈夫?」という不安も若干ありますよね?
ということでここではプラモデル用の道具や塗料と100均についてお伝えします。
Contents
◆プラモデル作りに必要な道具はほぼ100均でそろう?
「特殊な工具を除いては、ほぼ100均で揃う」と思います。
プラモデルを始めるにあたって普通に道具を揃えると「プラモ一つ買えるやん!」となりますよね。
そこで100均は初心者には心強いです。
初心者には丁度よいペンチやカッターナイフ・ヤスリやマスキングテープ等、大体揃います。
気合を入れて半日ぐらい歩き回ると「これは使える!」という物に出会えます。
初心者の方には「見極め」が難しいかもしれませんが取り敢えず試してみてください。
カッターナイフで削ってもガッカリしない安い定規や簡易的に使える小さいカッターマット、小分けで使いやすい瞬間接着剤、木工ボンド、数種類の番数がセットで入っているサンドペーパーなど沢山ありますので、頭に浮かんだものは書き留めて店員さんにガンガン聞いてみましょう。
例えばダ◯ソーでも、店舗の規模によって品揃えも違いますので、数店を回って根気強く探すと新たなものに出会えるかもです。
ただ、100均まで通う時間と交通費(ガソリン代や駐車場代など)を考えてから、それが適切であるかをも考えましょう。
腕が上がって来ると、100均かプロが使っている工具の違いが解ってくると思いますので、背伸びして高価な道具を使わずに一度使ってみるのも良いでしょう。
しかし100均だからといって闇雲に買い漁ってもお金を捨てるだけになってしまいますので「買ったプラモデルを完成するまでに、どこまでお金を落とせるか?」で、よく考えて買いましょう。
◆プラモデル作りに役立つ100均ならではのアイデアグッズ
今から紹介するアイデアは、私が100均で普通に売っているグッズを利用して使っているので一部ある程度のテクニックが必要ですが、それを含めて参考にしてください。
100均アイデア①
「精密ドライバーセット」の一番細いドライバーの先端を、ヤスリで鋭い針状に削るとスジボリ用のニードルになります。
先端は「焼き」が入っているのでメッチャ硬い針となります。
100均アイデア②
ストレートのピンセットの先端を約30度に曲げ、調整して先を削り尖らせばそこそこ使える物に変身します。
100均アイデア③
金属のフタが付いたガラスの瓶は、色を調合した塗料の保管に最適です。
100均アイデア④
「豚毛の柔らかい歯ブラシ」は、溝に詰まったコンパウンドを掃き出すのに良いです。
100均アイデア⑤
ペンキ用の大きい、毛が柔らかい刷毛は、仕上がり時に全体を綺麗にする時に使えます。
100均アイデア⑥
例えば電飾をしたい時にモデルに電池交換用のフタを設置する場合、100均の磁石を取り付けて開閉することも出来ます。
開閉のヒンジの制作をしないで済みます。磁石はいろいろなシーンで使い勝手が良いです。
100均アイデア⑦
家電品のコーナーで、LEDの商品が沢山あります。
LEDの電気部品を専門店でコード・LED・電池ボックス・スイッチ・抵抗等を買い揃え配線するより、例えば小さいLEDの懐中電灯をバラして配線すれば格安で設置できたりします。
クリスマスシーズンなどは、多数のLEDが連結されて付いているクリスマスツリー用のLEDセットがお買い得かもです。
中には点滅するものもありますので用途によって使い分けが出来ます。
100均アイデア⑧
意外と食器の「陶器のお皿」が重宝します。特に白い小皿は塗料のうすめ液を入れたり調合には最適です。
大きめなので安定していてぐるぐるかき混ぜても倒れません。
種類も豊富なので自分に合う器を選ぶ事が出来ます。
100均アイデア⑨
年齢によって「細かいものが見えなくなった」方がおられると思います。
老眼鏡のコーナーで、自分に合う老眼鏡が見つかれば、100円で購入でき、もし作業中に傷が付いても100円なので気軽に買い替えが出来ます。
このように、プラモデルの制作に直接関係無いものでも、ちょっと視点を変えるだけで制作がはかどるものもあります。
ちょっとでも制作が滞った時に「100均にあるかも?」と、期待を持って足を運んではいかがでしょうか?
◆100均の塗料はプラモデルに使える?
木を塗るためにペンキは使った事がありますが、工作用の塗料(アクリル系など)が何種類かあるようですね。
しかし賛否両論あるようで何とも言えません。
個人的に溶剤の質が未知数なので希少なキット、プラの材質が弱い、高額なプラモデルには使わない方が良いかと思います。
時が経つとどうなるかわかりませんので。
あくまでも「工作レベル」で考えていた方が良いかもしれません。
塗った時の塗料の伸びとかは、やはり模型店で売っている物とは違うでしょうし保証ができません。
ただ大丈夫であればボディが透けないようにウラ面を塗装するとかに利用できれば有効ではあるでしょう。
耐久性もわかりません。
ロットで色が変わったら怖いので黒とかシルバーとか色の違いがわかりにくい色でしたら良いかもです。
ある意味「塗装が仕上がりを左右する」と言っても過言ではないプラモデルの制作。
どこまで100均を利用するか?ですね。
それとカラーバリエーションがプラモ専用塗料に比べて少ないのでどこまで希望の色があるか?です。
初心者の方には初めは塗料だけでも模型店でちゃんとした「プラモデル専用塗料」を使った方が安心と思います。
「100均の塗料は未知数」とはいえ、どんどん品種改良はされていくと思いますので、いずれ安心して問題なく使えるようになることでしょう。
◆プラモデル作りで100均グッズは使わない方がよいもの
初心者からすると、ほとんどの物が使えるのではないでしょうか。
工具に関しても使い勝手もわからないのに良いものを買って「勿体なかった」となる前に試すことが出来ますものね。
ただ、長年プラモデルを作ってきた私からすると、使えるもの・使えないものが段々わかってきます。
まずはニッパーや爪切りなどのカット系の工具です。
硬いものを切ったりするものですが、刃先が弱いとすぐに切れなくなってきます。
結局少し高額ですが、ちゃんと長く使える多少良いものを買いました。
仕上りもカットした部分が綺麗なので次の作業に移りやすいです。
次に仕上がりが左右されるものとしては「筆」でしょう。
私は絵を描いていたので細い筆とかは1本1000円以上のものを使っていたので安い筆を一回使ったら「これはメインには使えないな」というのがなんとなくわかります。
何回か100均で筆を買って、筆先を自分なりにハサミとカッターナイフで切りそろえて使っていますが、それでも毛の質やしなりが悪く、使った時の塗装面の筆ムラが良い筆とは違います。
毛の1本1本の太さが揃っていないのでしょうか。
それと筆の中に塗料を含ませておく量が少ないので、何回も塗料を吸わせては塗り、の繰り返す回数が多いのでムラも多くなります。
ムラが出来ても良い部分に気軽にガシガシ使うにはとても良いです。
良い筆は大事な部分に使います。
大体3~4回も塗れば綺麗になります。
100均グッズは使えないものはかろうじて無いけど、テクニックが上達していくと使いにくく感じていく道具が増えてきますね。
その時が「次のステージへ進む時」かもしれませんね!