プラモデル 研ぎ出し方法とクリアー塗装のコツ教えます
◆プラモデル 研ぎ出し方法と注意事項
プラモデルを作成していく上で、綺麗に完成させる為にはどの工程も大切ですが、研ぎ出しに関しては特に気を付けください。
研ぎ出しは塗装後の最後の方の工程ですので、ここで失敗したら最初からやり直す事になります。
まず、塗装が完全に乾燥したかどうかよく確認します。
表面のみが乾燥していて、中が半乾きの場合がありますので心配なら2~3日乾燥させましょう。
水研ぎペーパーは塗装シボの状態にもよりますが、1000番~3000番を用意してください。
そして「研ぐ時には必ず水を用意」してください。
水がないと、水研ぎペーパーの目に削れた塗料が詰まり、逆に塗装面を傷つけてしまう可能性があります。
また研磨面が熱を持ち塗料が柔らかくなってしまう場合があるからです。
水をたっぷりと掛けてゆっくりと優しく研いでいきます。
霧吹きがあると便利です。
塗装シボの状態によって水研ぎペーパーの番手を少しずつ細かいものにしていきます。
注意事項1つ目。
研ぎすぎて塗装面が薄くなり、ベースのプラスチックの色が透けて見えてしまう事があるので絶対に無理をせず、削り過ぎないようにしてください。
塗装シボが消えない方がまだマシです。
注意事項2つ目。
凸面や角・ボディラインなど、気を許したらすぐに塗料が削れてプラスチックが見えてきますので、凸面には細いマスキングテープで保護してあげると安心です。
細いマスキングテープがない場合は、必要なだけのマスキングテープを綺麗なボードに出して貼って定規を当て、カッターナイフで細くカットして凸面に貼ると良いです。
凸面は本当に研ぎ過ぎないように気を付けましょう。
最後に軽く一番細かいコンパウンドで優しく磨いて終了です。
この時も凸面を磨き過ぎないように気を付けましょう。
塗装した車のプラモデルがスーパーカーや超高級車では無い場合、実車にも塗装シボがあったりしますので、ツヤを出し過ぎると逆にウソっぽく見える場合がありますので研ぎ出しは必要に応じて決めましょう。
◆プラモデル クリアー塗装は細心の注意で
塗装の上からクリアーをかける場合は、主にツヤを出したい塗装面が「メタリック系」の塗装を保護・艶出しする場合や、デカールが剥げないようにクリアー塗料を上からかけて保護をする場合などです。
直接メタリック塗装の上をペーパーやコンパウンドで磨くと、メタリックの粒子が汚くなって失敗してしまうので絶対にしないでください。
クリアー塗装には細心の注意を払ってください。
もしここで失敗してしまうと、メタリックの塗装からやり直さないといけなくなるからです。
塗装の上からクリアー塗装をする場合は、一気に吹かずに少しずつかけていきましょう。
特にデカールを貼っている上に塗装する場合、デカールによっては塗料の溶剤でグニャグニャに溶けてしまう場合がありますので「軽く吹きかけては乾燥させ、軽く吹きかけては乾燥させる」を繰り返しましょう。
決して慌てないで!
デカールが溶けてしまったら本当に取り返しがつかなくなります。
※水デカールを貼った後は、貼った面とデカールの間に気泡があれば綿棒などで優しく押し出して、周りにはみ出た水糊を綺麗に拭き取り、水分を必ず完全に乾燥させてください。
デカールを貼った上にクリアー塗装をする場合、丹念に分厚く塗装した後に水研ぎペーパーで表面を削り、デカールの凹凸を消す事ができます。
とにかくある程度の熟練が必要です。
頑張ってトライしてみましょう!